

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
Archive for the '不動産' Category
NY株式市場暴落中 3 集中と選択による救済
Author: 高見澤 敦
その3 集中と選択的な市場サポート策
. .
2009年3月15日
. .
前回の続きです。
NY株式市場は1週間で10%以上もリバウンド(下落から買われて上昇する)しました。
. .
マクロ(市場全体)はミクロ(個別企業)の集合体なので、個別が悪いので当然市場全体を示す株式指標も悪いのですが、指標(NY・ダウ)が悪いとメンタルと言うか投資家の気持ちも悪化して、それが問題のない他の個別企業の株価にも影響して、さらに市場全体を押し下げる負のスパイラルにおちいってしまいます。
. .
では、市場全体、株式指標の下落を止めるにはどうしたら良いか?
. .
市場全体の雰囲気の悪さを止めるには、その業態に強い影響をもつ各代表的な個別企業の経営を安定させる事の方が、市場全体を支えるような対策より、効果的であるはずです。
. .
まわりくどい言い方ですが、市場全体を支えるといった漠然とした対策より、株式市場・指標において代表的な銘柄である、シティ・GM・AIG・バンカメといった企業の信用不安をまず優先的に解決した方が市場のセンティメントが良くなり、指数全体を押し上げるような効果があると思います。
. .
ここ数日の株式のリバウンド(下げた後の買い戻しによる上昇)が良い例です。市場で代表的な銘柄(この場合、GM、シティ、AIG、バンカメ等)の危機に関して、多少の改善や目先なんとかなるような話がでており、それに反応するようにNY株式市場は上昇しています。
. .
米AIG、破たんするには大き過ぎる=コーンFRB副議長(ロイター) 6日
米バンカメ、シティのような事態回避できる=バロンズ(ロイター) 10日
米フォードのUAW組合員、労働協約と医療保険基金の変更を承認(ロイター)10日
NY株急反発、一時330ドル高=シティ経営改善の報で(時事通信) 11日
追加政府援助なしで3月まで事業継続可能=米GM(ロイター) 13日
. .
米国政府・当局関係者はさすがで、市場を非常に良く理解していると思われます。市場で代表的な企業を集中的にサポートして時間を稼ぎ、その間に景気対策を行ってファンダメンタル改善、最終的に市場全体を押し上げるつもりでしょう。
. .
「選択と集中」といった教科書的かつオーソドックスなオペレーションですが、最も効果的だと思います。
. .
米国政府と上記企業の努力により、目先一時的には市場は落ち着くかもしれません。ただ、本当に怖いのは4~6月期です。1~3月期の企業業績が悪いという統計があがってくると思います。それに対して4~6月現在の速報値が改善していれば良いのですが、その1~3月期の悪い結果を引きずった場合、さらに市場のセンティメントが悪化して底割れする可能性があります。米国政府・企業にとっては時間との戦いです。
. .
以下、続く。
*****************
. .
↓ 私の好きな古典的?名作をひとつ。「ドクトル・ジバコ」
原作は「ボリス・パステルナーク」、パステルナークはこの小説によりノーベル文学賞を1958年に受賞されますが、ソビエト当局により辞退させられます。本人は亡命すれば受賞できたですが、それをせずにソビエト国内に留まります。真の愛国者というのは彼のような人物でしょうね。
内容は端的に言うとロシア革命を主人公である医師ジバコの人生を通じて批判・評価していくものです。私が旧ソビエト連邦・共産党を嫌いになった理由のひとつが、この作品を通じて感じた共産党支配の問題からです。
. .
監督 デヴィット・リーン ご存知、巨匠。(戦場にかける橋、アラビアのロレンス、インドへの道)
製作 カルロ・ポンティ イタリア人。名プロデューサー。ソフィア・ローレンの旦那さん。
撮影 フレデリック・A・ヤング サー・ヤング 3回のアカデミー撮影賞を受賞
音楽 モーリス・ジャール 3回のアカデミー音楽賞を受賞。9回!のノミネート。
出演者 オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、アレック・ギネス、ロッド・スタイガー
. .
1965年の作品ですが、古さを感じません。出演者の演技も素晴らしいのですが、それ以上に映像の美しさが際立っています。まるで名画の連続のような映像です。(本当に何気ないシーンでも手をぬいていないのです)これを見るとかつての映画監督や撮影監督がいかに多くの美術品(特に絵画)にふれて、それを映像美に取り入れていったかを推測できると思います。(モーリス・ジャールの音楽も、その映像の情感をさらに高めています。)もうこの様な大作はなかなか製作されないでしょうね。
. .
| ドクトル・ジバゴ 特別版 [DVD] |
|
![]() |
オマー・シャリフ, ジュリー・クリスティ, ジェラルディン・チャップリン, リタ・トゥシンハム, デビッド・リーンおすすめ平均 ![]() ユーリがララに惹かれる必然性 窓の雪の結晶までも溶かしてしまうジバゴの激情愛!! 小説よりも素晴らしい 何度見ても新鮮 最高の感動Amazonで詳しく見る by G-Tools
|
↓皆様の応援が励みになります
↓1クリック頂ければ幸いです↓
関連する投稿
read comments (0)暴落後、不況時の株式投資、銘柄選択 ②医薬品卸業
Author: 高見澤 敦
2008年12月18日
. .
円高が続きますね。個人的には円ドルは一度70円台に突入すると予測しています。ますます輸出のウエートが大きい企業は大変になるでしょうね。パッシブ、生活必需型企業に引き続き着目します。(日経では生活防衛型と言っているようですが)
. .
前回の続きです。
. .
前回は医薬品でしたが、今回は医薬品卸業です。実は医薬品は製薬メーカーが直接売っていると思われがちですが、医薬品卸が大部分を病院に販売・デリバリーしています。一般的に薬のメーカーは知られていても、これら企業は黒子的役割なのであまり知られていません。
. .
実は医薬品の卸業ってそんなに儲かりません。
というか、医薬品の卸ですから社会通念上、そんなに儲けちゃいけないって雰囲気があるような気がします。
. .
また、薬の価格は薬価と呼んでいます。それは厚労省から認可を受けた医療用医薬品で、その価格も公定価格をつけられています。その薬が民間で開発されていても、なぜ薬価があるかというと、健康保険制度の下で国が費用の大部分を支払っているためです。価格は当局主導で決定しています。
. .
その公定薬価が国の財政難により健康保険費用が抑制され、引き下げられる傾向が続いています。よって卸業の収益もその影響を受けています。
. .
とは言え、この業界も生活必需として不可欠で、景気による影響も他業態に比べて軽い方(極端に売上が減る可能性は低い)と思われます。
. .
1 メディセオ・パルタックHD(医薬品・日用品) 2兆1667億円
2 アルフレッサHD(医薬品) 1兆5898億円
3 スズケン(医薬品) 1兆4548億円
4 東邦薬品(医薬品) 7734億円
5 あらた(日用品) 5221億円
6 アステム(医薬品) 3295億円
7 バイタルネット(医薬品) 2623億円
8 ケーエスケー(医薬品) 2413億円
9 中北薬品(医薬品) 2413億円
10 ほくやく・竹山HD(医薬品) 1689億円
(日経新聞 2007年9月)
. .
アルフレッサとメディセオは2009年に合併します。その前にメディセオは約1700億円の売上のあった「コバショウ」と合併しています。これで4兆円!の売上のある医薬品卸会社が誕生します。業界1位と2位が合併です。トヨタと日産が一緒になるようなものです。(独禁法ですが、公取がよく許しましたよね。)
. .
上記の問題もありますが、それにしても極端に悪化が続く可能性は低いでしょう。業界再編でM&Aのテーマもありますし、安く買えたらチャンスがあると思います。
. .
例 スズケン(証券コード 9987) => 夏のリーマン・ショック後に下落しましたが、すでに高値から半値戻しをしていますね。底値で拾った人は上手くいっています。次の買いのタイミングを探ると言うところでしょうか。
. .
. .
例 株式会社あらた(証券コード 2733) => M&Aで合併を繰り返して拡大している中堅です。夏のリーマン・ショックは関係なかったようですね。ずっと強すぎた反動はあるかもしれません。ちょっと流動性(取引量)が低いのが気になりますが。
. .
. .
以上の銘柄は、その業種においてあくまで参考として挙げたものです。ご留意下さい。
. .
以下続く。
. .
↓この社長、面白いです。こんな環境だから勇気づけられる人がいるかしれません。(まねは出来ませんが。)
![]() |
どん底からの成功法則 (サンマーク文庫) 堀之内 九一郎 サンマーク出版 2007-01 |
↓皆様の応援が励みになります
↓1クリック頂ければ幸いです↓
関連する投稿


![ドクトル・ジバゴ 特別版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Ra8mqdC5L._SL160_.jpg)



