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元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
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最後に笑う者がいるのか? 今回の敗戦(不良債権)処理 続き
Author: 高見澤 敦
前回続き
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(もちろん、破綻債権を買い取ったのはハゲタカファンドばかりでなく、RCC(整理回収機構)のような半分パブリックなところが住専や破綻金融機関の債権を買い取って処理をしています。)
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ハゲタカファンドや投資銀行は、不動産を証券化したり、財務体質悪化で破綻寸前な企業を安く買い取って(企業再生の名目)、それを分解したり、あるいは付加価値をつけて売ったりしました。初期の頃の資産は、割安であったのとその後に市場が上昇しましたので、これらの投資や商品は儲かりました。
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もちろん、不良債権処理や企業再生も後半になると、儲かりそうだと投資家が増えて割高になってしまい、あまり儲からなくなった案件もありましたが。
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今回の破綻、不良債権の特徴と思われる点です。
・ 今回の不動産・建設業の破綻ですが、前回のバブル崩壊に比べて、軽症というか早期の段階で金融機関は処理をしている。
・ 市場全体の破綻債権額も前回に比べると小さいように見える。
・ 短期間に複数の債権を一挙に処理するのではなく、金融機関の体力に合わせて徐々に処理しているようである。
・ 現段階では金融機関には融資先が民事再生、破綻させても、それを処理する体力がある。
・ これに関連した金融機関の破綻がなさそうである。
(以上をまとめると、金融機関には前回のバブル崩壊時の教育的効果があったように見えます。)
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ここからは予想です。
これだけ処理が早いと破綻(もしくは民事再生)した不良債の処分における資産の劣化(破綻後に管財人による資産処分やスポンサーによる資産買い取り時におけるの価値の下落)も軽症ですむかもしれません。
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例えば、以前の債権回収は簿価が100の物が破綻時には非常に重症で20とか30になっており、それを処分すると資産の劣化や処分コストで5とか10しか回収できなかったものが、今回は破綻が早く簿価100が70までに下がっている状態なので、それを早めに処分して、40、50くらいで回収することができるのではないかという事です。
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今回は処分される不良債権のボリュームも市場全体ではそれほど多くないでしょうから、売り手も投売りする必要ないので、買い手はすごいバーゲンセールで買えることはないでしょう。よって、今回の敗戦処理で笑う者(儲ける者)は、あまりいそうもありません。債権者である金融機関が軽症で済んだとホッとするくらいでしょうか。
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ここで今回、外人のファンドが日本の不良債権の投資に出動するかというと、彼らはそれどころじゃないと思います。米国本国で不良債権の強烈なバーゲンセールの最中です。国内の投資家で充分でしょう。
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かつて海外からハゲタカファンドがきましたが、逆に日本の投資家として米国に投資に行って儲けたらいいんじゃないでしょうか?
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ちなみに大手3行の20年3月期の税引き前純利益の合計は
みずほFグループ+三井住友Fグループ+三菱UFJグループ
= 約4860億円+ 約9289億円 +約6870億円 = 約2兆円
3行だけでも2兆円の不良債権処理能力(昨年実績ベース)があります。まだまだ余裕です。今期の破綻処理は続きそうです。
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余談です。
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リップルウッドという投資家をご存知でしょいうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89
リップルウッドは企業再生、ハゲタカファンドとか言われた投資家ですが、その投資した中に日本コロムビア(現コロムビアミュージックエンタテインメント 東証1部)があります。当時、赤坂に本社があったのですが、今は六本木に本社を移しました。
その赤坂の本社は今こんな状態です。
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これは「港区薬研坂南地区再開発」というプロジェクトが元で、完成するとこうなります。=>
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/cpproject/field/akasakgun/saikaihatsu27.html
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弱った企業を買収、その本社の土地の周辺を地上と再開発をしている連中に売却。その他部門は色々いじくりまわしたという事です。正直言ってあまり上手くいっていません。ハゲタカといっても投資・企業再生が全て上手く行えるわけではありません。
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read comments (0)最後に笑う者がいるのか? 今回の敗戦(不良債権)処理
Author: 高見澤 敦
暗い話しばかりで、多少は明るいことはないのかと言いたくなりますが、景気低迷時の投資についての話しですのでお許しを。
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不動産・建設関連の企業が軒並みへたっていますが、どれだけ短期間に株が下がってやられたかと言うと、例えばアーバンコーポレーションのケースを見ると=>
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昨年の株価の高値が2,000円以上、時価総額で6000億円ぐらいの時もありました。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=8868.t&d=c&k=c3&a=v&p=m65,m130,s&t=2y&l=off&z=m&q=c&h=on
それが1年経って株価は2円、時価総額は約5億4千万円、何と千分の1以下です!
たった1年で、しかも1社で6000億円が消えちゃいました。いくら急激に業績が悪化したからと言って、1年経つか経たないかの間に6000億円が消えちゃうほど下がると言うか破綻するなんて変ですよね。
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まあ、昨年の高値が異常だったと思うしかないのでしょうけど、それにしてもバブルがはじけると凄まじいとしか言い様がありません。アーバンコーポレーション以外に飛んだ上場企業がありますが、それらの時価総額を合わせると直近でいったい幾らお金が消えたのでしょうか?相当な額ですよね。投資家が萎縮するのは当然です。
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前置きが相当長くなってしまいましたが、ここからが本論です。
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前回、バブルがはじけて破綻が相次ぎましたが、その資産は不良債権処理の名目の元、投売り、バーゲンセールとなりました。当時は不良債権を安く買うのは「ハゲタカ」と見なされたのと、それほどおいしい投資とは思わなかったのでしょうか、買い手に出動したのは、外資系ファンド、投資銀行でした。
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(外資系ファンド、投資銀行)と言っても、実際は日系の大手機関投資家もかなり投資しています。ハゲタカファンドの場合は直接投資しようとすると名前が出てしまい、マスコミ等で非難されますから、それを避けるために外資系ファンドや投資銀行を経由して投資します。
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外資系ファンドや投資銀行は日本の投資家に代わって悪役を演じることにより、おいしい案件に投資して大きな成功報酬を得るわけです。
以下続く。
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