

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
Archive for 7 月 14th, 2008
先日、某社主催の経営者会にお呼ばれして行ってきました。
Author: 社長
Ⅰ部が講演会で、講師はテッド・Y・フルモト氏。(著書:「バンクーバー朝日軍-伝説の日系人野球チームその栄光の歴史」(文芸社)) 講演の内容はフルモト氏の著書に関するものでした。(Googleで検索するとそこそこ出てきます。)
その内容の要点は
*バンクーバー朝日軍とは、戦前にカナダに移住した日系人が作った野球チームのこと。
*フルモト氏のお父上がそのチームの投手であった。
*移民達は大変な差別を受けていたが、その差別をはねのけるために戦前に野球チームをつくった。
*そのチームは後に大活躍し、カナダでも最強となる。また、日系人達の心の支えや誇りとなる。2003年にはカナダの野球殿堂入り。
*第二次世界大戦時は、カナダにおいて日系人は強制収容所に入れられてしまう。もちろんチームの活動も停止。
*戦後、日系人は名誉回復と強制収容所入りと個人資産没収に関する抗議活動を行う。カナダ政府はついに謝罪と賠償を行う。その活動に朝日軍の実績が強い支えとなった。
*以上の朝日軍とカナダの日系移民達の苦労を伝え残したくて出版した。
です。
カナダにおいて日系移民がそのような不当な差別、扱いを受けており(ドイツ系移民やイタリア系移民は不当な扱いを受けなかった。)、戦後かなりの時間が経ってからカナダ政府(首相)は当時の扱いについて謝罪し補償金もした事は、私も知りませんでした。もちろん多くの日本人も知らないようです。
日系カナダ人の苦労とそれを跳ね返す先人達のプライドが感じられる良い講演内容でした。
この講演内容にあった人種差別についてです。私も海外勤務・居住の経験があります。もちろん人種差別があることは見てきました。例えば米国では1964年に公民権法、65年に投票権法が設立される等、つい最近まで黒人(有色人)はとんでもない差別を受けていました。
我々は日本という経済的に大国で、かつ先進国の国民であるため、その立場でビジネス等の公式な場面にのぞむ時は差別等を感じることはありません。しかし、一個人となって彼ら(欧米諸国)の領域に入ると感じる事があります。
差別というものはどんな世界にもあるものでしょう。特に人種間となると理屈を越えた何かがあるような気がします。
そんな差別に対してはどう対処したら良いのでしょうか?
これは個人的に感じた事があるのですが、欧米、特に米国においては「弱い味方は認めない、強い敵は尊敬する?」様なカルチャーがある様な気がします。それはスポーツの場面で良くあらわれます。敵のチームプレーヤーが素晴らしいプレーをすると褒め称えるのがあたり前のように見られます。
差別に関する対処方法はまさにこれではないでしょうか。強い意志とプライドをもって、相手に負けない実力を見せて尊敬の念を勝ち取って差別をはねのける。
(もちろん、尊敬される実力がないとだめなので大変でしょうけど。)
Ⅱ部は当然、交流会で名刺交換の場となり、和やかな雰囲気のなかで閉会となっていました。
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