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2008 年 9 月
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経済・経営・株式・投資 時事評論

元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)

Archive for 9 月, 2008

最近、証券の若手やマスコミの連中から意見を求められられる事が多くなってきます。彼らの現場での混乱や苦労が直接感じられます。彼らにすれば、現在の私は短期的に相場をとっているわけではないので、冷静に判断できると思って意見を求めてくるのでしょう。

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報道や経済系のブログを見ると、個別金融機関(メリルリンチとかリーマンブラザーズ等)の危機ニュースが出るたびに不安や非難?のコメントが書かれていますが、今一番重要なのは個別金融機関や投資銀行の話よりも、市場全体のトレンド、方向性です

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心配だとか大変な状況がまだ続くと言ったコメントはあまりに当然過ぎて意味がないような気がします。むしろ不安を煽ってマイナス効果かもしれません。

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現在の株式市場は様々なニュースが流れるたびに乱高下していますが、当然、市場の方向性は不透明で誰も正確に予想ができていません。(デイトレダーにとっては、乱高下しているので儲けるチャンスかもしれませんが)

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様々なニュースに一喜一憂してそのつど相場が上下していますが、投資家としてはどこが悪材料出尽くしで市場全体が底値となり、上昇トレンドとは言わなくても落ち着くのかと探っている状態だと思います。

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残念ながら市場全体の底値はまだ確認できていません。

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日本のバブル崩壊とその後の株式市場のクラッシュ、企業の破綻のパターンから私なりに今後を予想してみます。

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まず、市場の崩壊ですが最初の影響は金融機関に発生します。それが現在の米国住宅公社、リーマンブラザーズ、ワシントン・ミューチャルに起きた問題です。

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次に、基本的に経済がダウントレンドになった場合、まず影響は大型耐久消費財(車や住宅)に顕著にあらわれます。米国の場合はゼネラル・モーターズ)の危機、住宅着工の落ち込みがそれです。(不動産、ゼネコンも巻き込みますよね。)

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その次にもっと悪化した場合問題になりそうなのは、景気が落ち込んでも消費はそれほど減らせない日常必需品まで売上が落ち込んだ場合です。そこの部分まで売上の落ち込みが見えた場合、シリアスですがそこら辺が最終局面と見るべきでしょう。(ウォールマートとかの小売・流通のピンチがあるかどうか)

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これを日本のバブル崩壊とその後の金融危機を代表的な例で言うと。

1997年 山一    破綻

1998年 日債銀   破綻

1999年 日産自動車 (ルノーによる救済)

2000年 ダイエー  (中内会長辞任)

2001年 マイカル  破綻

です。

この後、2003年に日経平均の最安値をつけて、ここから上昇していきます。

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以下、次回に続く。

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米国最強のバーゲン・ハンター、ウォーレン・バフェット爺さんがついに出動したようです。ゴールドマン・サックスに出資とのことです。

ウォーレン・バフェットに関しては今さら詳しく説明する必要がないと思いますが、知らない人のためにちょっとだけコメントをしますと、彼は中長期的な投資を行うお手本みたいな人です。

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投資スタイルはきわめてシンプルです。「麦わら帽子は冬に買え」という手法で、株式市場が悪いとき(冬に)、実際の価値より非常に割安なった価格(冬だと麦わら帽子は誰も買わないので大変安い)で買い、夏(株式市場が加熱して割高になったら)に売って儲けます。いわゆる「逆張り」という手法です。

投資銘柄ですが、ハイテクよりもローテクや日常生活で使用される消費財メーカー等で、特にその業態でトップクラスの企業を好みます。

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簡単なように見えますが、実際は難しい手法です。理由ですが、

株式市場が非常に悪い時に買うので勇気がいる。一時的に買った価格より下がる可能性が大。そんな状況でも持ち続ける。

株の下落時に買うが、あるべき価格より大変割安であると判断する価格、タイミングが難しい。

株式が下落してから、逆に市場が加熱、株が割高になって売れるまでに時間がかかります。それまで待つだけの体力(資金力)が必要です。

と言ったところです。ファンドだったら出資者としては運用者に対して相当の信頼(中長期的な)が必要です。

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さらにバフェットの場合、投資先企業への助言内容がその後の経営向上に役立っており、それがまたカリスマ性を増しています。

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有名な投資としては90年代のソロモン・ブラザーズへの投資があります。当時、ソロモン・ブラザーズはNO1の投資銀行でしたが、米国でトレーダーの不正入札で大変なピンチになりますが、バフェットが暫定的に会長となり乗り切りました。もちろんその後に株価も上昇。(私も当時ソロモンにいました。生でバフェット氏を見たこともあります。)

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そんなバフェットが投資をするわけですから、ここはそろそろ底値(株の安値)が近いのかとみんな注目しているわけです。

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じゃあ今回、何でゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーじゃないのかと言うとそれは彼にとってどちらが割安かはそれほど問題でなく(両社とも十分に下がっているし、こんな状態でどちらが割安かなんて正確にはわからない)、彼の投資原則である業界でなるべく上位に投資すると言ったところから決定したと思います。

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市場のためにも、今回も彼の予想がまた当たって欲しいと思いますが、はたして神通力が続くでしょうか。

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ところで、910日のブログで六本木ヒルズに行った際、少々さびしい感じがするとコメントしましたが、やはりそれは本当のようです。19日の日経新聞の記事によると入居率が90%に落ちているそうです。リーマンも出るかもしれないので、さらに下がるかもしれませんね。

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