

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
Archive for 10 月 7th, 2008
セリング・クライマックス(断末魔的な売却場面)はどこ?
Author: 高見澤 敦
引き続き株式市場では大騒ぎですが。
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前回のブログで、次は金融機関以外の企業のピンチが問題になるであろうとコメントしました。次のクローズアップは景気に敏感に反応する大型耐久消費財メーカー等で、GE(ゼネラル・モターズ)の落ち込みやトヨタの下方修正と対策記事等を例で書きましたが、株式市場全体が早々に不況、景気低迷を織り込み始めたように見えます。
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株式市場と言うのは経験的に景気の先行指標(メンタルな部分を含め)になるので、正確な実体経済はともかく、みんながかなり先行き悪くなると感じているわけです。
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グローバルでこれだけ一度に景気が悪化するでろうと右往左往するのは、おそらくここ数十年で初めてのことで、だれもロジカルに先行きを予測するのは不可能だと思います。
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ちょっと話は変わります。先日、某案件で商社の元会長にお願いに伺った時の話です。
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当然、景気の話やら金融機関の破綻の話がでましたが、それに加えて元会長はこの一連の破綻前に米国でサンディ・ワイル(元シティ・グループ会長、ソロモンブラザーズが傘下になりましたが、その際に東京に訪問され、私もディーリングルームで会った事があります。http://www.nikkeibook.com/writer/2047/ )とポール・ボルガー元FRB議長と会食をした際の話を聞きました。
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会食をしたのは破綻が起きるかなり前の話であったのですが、両者とも金融機関がかなり悪化するであろうと認識を持っていたのとの事です。しかしながら、やはり金融機関に対する規制や政府の干渉には心理的な抵抗はあった様で、その時点でも強固な対策を行うべきという意見は言わなかったとの事です。さらに元会長は当時、市場全体の実態を誰もつかめていない事に関して「見えない、底なしの闇が広がっているように感じる」と彼らに話したところ、特にボルガー元議長は非常にいやな顔をしたともおっしゃっていました。(金融工学を駆使した商品に対しても非難されていましたが、この件に関しては後日)
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このコメントが全てを表しているような気がします。要は、金融、経済界のトップで何十年もビジネスをしてきた人達が悪化するのはわかっていたが、悪化の程度が経験的にもない様なレベルで予測がつかずに動けていなかったと言うことです。
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そんな非常に予想が困難な状況ですが、株式市場についてあえて予想してみます。
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過去の株価から推測します。 ニューヨークダウのここ2年のチャートです。
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約1年前の高値14,000ドル程度から、10,000ドルまで約30%下落しています。
結構下がっているように見えますが、5年間のチャートをみると、
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10,000ドルのレベルと言うのは3~5年前のレベルです。
さらに15年前からのチャートをみると、
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ここ10年間では2003年、1998年ごろに8,000ドル割れの安値をつけています。
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今回の株式市場のクラッシュは金融機関の破綻と景気の悪化によるものです。金融機関の破綻は何十年に一度の経験です。また、景気の悪化はまだ直近の経済データが揃ってはいないと思いますが、少なくともここ10年で最悪であると思います。よって、景気と株価は密接に連動すると考えるなら、ここ10年での安値である8,000ドルは割り込むと考えるのが当然だと思います。
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以下、続きます。
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