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経済・経営・株式・投資 時事評論

元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)

Archive for 10 月, 2008

10 16th, 2008

昨日、一昨日のブログで実体経済の対策を次にやらないとズルズル株価が下がると書いたのですが、今日はNY、東京ともにズルズルどころかドカンと下がってしまいました。

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以前から株価のレベルについて、米国はまだ下がり(ニューヨークダウは7000ドル以下)、日本はそろそろ止まる(日経平均で8,000円以下は下げ過ぎ。買い下がり推奨)という考えは変わりません。

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何でここまで下がるのかと言うと、あたりまえですが株の売りが出るからです。こんな低いところで売りが出るのは、売らなきゃいけない投資家がいるからです。(ファンドの解約と現金が必要等の理由。もちろん損切りしたい人も当然いますが)

ここで米国市場(ニューヨークダウ)の株価と取引ボリューム(株数)のグラフをみてみると、現在の株価より過去10年間の株価の方が高いわけです。しかも株の出来高が非常に増えています。(下段の棒グラフが取引高)特にここ数年は過剰流動と言えるくらい取引量が増えています。

つまり、それだけ今のレベルより高い所に非常に多くのコスト(買値)の株がたまっているということです。

このファンダメンタルですから、株価が元に戻る事をたいていの投資家は諦めているはずです。よって、その諦めた投資家が売り切るまで上昇というか株価の安定はないと思います。この売却は理屈じゃないので、この売り物がオーバーシュート(過剰な下落)の原因となります。

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最近、相場を良くあてているので友人や後輩から金融に戻ったらと言われますが、次の2年くらいは敗戦処理系(企業再生やら不良債権処理)やリバウンド狙いのファンド(資金集め大変ですが)組成ぐらいしか仕事がないでしょうね。

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ちょっと話はかわります。

今日もあるクライアント先で、建設や資材関係のここ数ヶ月の売上が軒並み1530%ダウンしているらしいと話を聞きました。今年に入っての不動産・建設関係の破綻ニュースを聞く限り、その話は真実味がありそうです。

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こんな話ばかり聞いているとどうしても精神的に滅入ってきます。

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そうなると、暴落や全員弱気の時は、たとえ良い材料やニュースがあってもそれを素直に受けとめられないものです。

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経済失速の原因のひとつである天然資源の高騰、特に原油の高騰がおさまってきたのに、それを良い材料と注目していません。(金属も結構下がっています)

まあ、全体的に消費が落ちるので、素材の値段が下がっても仕方ないのかもしれませんが、、、

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2008年10月15日

欧米での一連の金融安定化策で株式市場は歴史的なリバウンド(戻し)をしたわけですが、これはあくまで金融システムの安定化に対する評価で、今後低迷するであろう実体経済のサポートはこれからなのですから、まだまだ予断は許さない状態です。

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基本的にファンダメンタルが悪いので、次に実業(金融が虚業とまでは言いませんが)に対するサポート案を出さないと、ずるずると市場は再び下落してしまいます。

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ちょっと余談です。

今回、三菱UFJモルガン・スタンレーへの出資は男らしかったですが、米国金融市場のサポートという意味でも影響はかなり大きかったと思います。(モルガン・スタンレーの株価は底値から倍に戻しました。他の株主は三菱UFJに足を向けて眠れませんよね。)その貢献があるのですから、三菱UFJというか、三菱グループは米国政府に色々リクエストしても良いと思います。

例えば、米国が躊躇している次期主力戦闘機であるF-22Raptor)ラプターの日本導入ですが、三菱UFJ窓口で三菱重工が請け負うのを早めるリクエストです。そんなのも有りではないでしょうか。そのくらい貢献していると思いますよ。

米国としてもF-22Raptor)ラプターの日本への売却認可は利益を生むわけですから、この時期何ら反対することはないでしょう。

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今日の本題です。

かなり前からトヨタ自動車を買収するであろうとコメントしてきました。このレベルまで株価が下がると、フォードでも時価総額が低くなったので目移りしますが、フォードよりは財務状態がいいでしょうし、オーナー家の問題もあるので買収まではいかないでしょう。

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そのですが、生き残りをかけて色々と策(一部の工場閉鎖、クライスラーと合併、公的融資の申請等)を練っているようです。とは言え、金融機関や海外投資家等も惨憺たる状況で、サポートしてくれるところもなく苦戦中と言ったところでしょうか。

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こうなると自力再生は難しく、を救うのは政府しかないと思います。が救済を求めるロジックは、むちゃな投資をした金融機関を助けるのに、まじめにやっている自動車メーカーを助けないのは不公平であるということです。ただ、さすがにこれを政府がやってしまうともう歯止めが利かなくなるので無理でしょう。

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ここでエンジェル?であるトヨタ自動車の登場です。

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北米市場が悪化しているので、トヨタ自動車が動くかというのは疑問が生じるところですがメリットはあります。

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この戦略は医療メーカー等でよくやる戦略です。ライバルを買って解体、わざと潰して市場への全体の供給量を減らす(コントロール)ことにより、そのシェアを自社のブランドにして増やす手段です。(ただし、この戦略は市場シェアがトップである企業でないとできない戦略ですが)その意味では、見かけ上の買収金額というか投資金額は安いのではないでしょか。(追加投資は必要ですが)

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もちろんトヨタとしては幾つも乗り越えねばならないハードルがあります。

例えばリストラ(労働組合問題つき)や債務の問題です。リストラが必要ですが、悪役になりたくないので現の首脳陣がトヨタ自動車の指示の元で不採算工場を閉鎖せねばならないでしょう。また、現債務のリスケやある程度の減免の交渉を金融機関とする必要があるでしょう。(公的資金を政府に要求するのも有りだと思います。)

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これら面倒なハードルはありますが、それでもトヨタにとっての買収は長期的にみてメリットがあると思います。

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これはが倒れてしまうよりはトヨタによりって再生するといったアナウンス効果と、リストラはしますがある程度雇用が維持されると言うことで米国にとってはプラスなので、米国政府も認めるというか歓迎するのではないでしょうか???そういった意味ではスムーズに行われるように思えます。

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