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経済・経営・株式・投資 時事評論

元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)

Archive for 11 月 10th, 2008

2008年11月10日

 

前回の続きです。

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前回の説明で、レバレッジをかけて借入れをおこして資産(この場合は国債)を持った場合を想定しました。

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疑問があると思います。借入れの金利です。もちろん短期で、しかも国債を担保に入れていますのでかなり低い金利で借りています。国債は長期債なので、借り入れの金利より高い利回りを得る事ができます。よって、全体としてキャッシュフローはポジティブ(プラス)です。

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ここからが怖いところです。仮に市場金利が上昇したとしましょう。

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10年の金利が0.3%上昇した場合(ここで簡易に考えるために、利払いは単利で年1回とする)、100の国債の価格は3下がり、97になります。つまり、100で買った債券の市場価格は97で、3ほど評価損を出しています。

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前回、レバレッジをかけて100の自己資金で13.18倍の国債を買ってしまっているので、評価損は

3x13.18=39.59

となります。何と、自己資金100のうち、約40を失っています。

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まだ、市場金利上昇が0.3%、単価で3の下落ならいいですが、これが0.5%以上の金利上昇となると、100の国債の時価評価は95以下、つまり担保の掛け目の95%を割ってしまいます。つまり、担保の評価われで不足となり、借り先から追加担保(いわゆる追証状態)を求められます。この時に追加担保を入れる資金や国債を余剰に持っていれば良いですが、運用等では資産を限界まで稼動させているので、市場が予想以上に動いた場合(今回のサブプライムショックのような場合)は手当てが難しくなります。

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さらに、100の国債が7下がった場合を想定します。時価は93ですから95以下で担保割れです。ここで追加担保が出せず、資金を返さなければならなくなった場合、国債を売却して融資を返却せねばありません。購入している国債の全数量は1318でしたから、市場で売却すると

1318x(93÷100)=1225.7

となります。借りた総額は1218ですから、返却すると手元には

1225.7-1218=7.7

しか残りません。価格が7(%)しか動いていないのに、100あった資産のうち約92を失ってしまいました。

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ここで分かったように、レバレッジは言葉の意味どおり、自己の資金以上の資産を所有できますが、価格の上昇(下落)xレバレッジの倍率分だけ損益が動きます。レバレッジが高い場合、市場が良い方向に動けばそれだけ儲かりますが、逆にいった場合は悲惨です。上記の場合、まだ若干自己資金が残りましたが、もっと急に下落した場合は自己資金も失って破産です。

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このようにレバレッジって逆に動いた場合は非常に怖いのです。

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FX(為替)取引でも個人相手にレバレッジが100倍とか宣伝しているところがありますが、そうなると投資というよりもう完全にギャンブルです。ギャンブルをしたい方はどうぞご自由にして下さいと言うところです。

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お気をつけあれ!

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以下、次回に続く。

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