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経済・経営・株式・投資 時事評論

元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)

Archive for 2 月 13th, 2009

その2  何で入社したか?  当時の投資銀行の環境

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80年代後半はバブルにむかって景気が上向いており、新入社員市場は完全に売り手市場でした。そんな中で金融機関に面接に行くとどこも人事では歓迎され、その気になればどこでも内定をもらえるような恵まれている時代でした。

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そんな面接で日系の金融機関の先輩が勧誘の際に言っていた事は、「俺と一緒に働こう!(実際はその人と同じ部署で働くわけではないのですが)」、「うちの会社は業界で何番目だが、もっと行くよ」、とか「社費で留学するコースもあるよ」等の内容で、具体的にどんな仕事やキャリアで未来を目指すのかと行った明確な議論はほとんど聞かれませんでした。(今では考えられませんが、勧誘で豪華な食事を奢ってもらったり、きれいなお姉さんがいる店に連れていってもらいました。)まあ、どちらかというと体育会系の雰囲気でしょうか。

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それに対して外資系金融機関の面接は全くそっけないもので、出てくるのは缶コーヒーぐらい。ただし、具体的な仕事のイメージや内容に関しての説明は徹底的にされました。例えば仕事現場であるディーリングルーム、リサーチ・分析部門、投資銀行本部の見学と説明をしてもらい、さらにリサーチレポートや債券数理・デリバティブの社内テキストをお土産にもらって、入社してから実際に自分がどう仕事をして行くのかや適性があるかをじっくりと考える材料と機会を与えられました。

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一部の外資ではスプリング(ウィンター)・ジョブなる冬から春にかけて、優秀と思われる新人候補を会社にこさせて現場でアシスタントの真似事や課題(投資やリサーチ)をやらせて適性をチェックすることがあります。(学生にとってはエキサイティングで面白いでしょうが、面倒見る若手社員は大変です。)

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当たりまえですが、それらの内容は理工系の学生であった私には本当に新鮮で、特に債券数理・デリバティブの資料は日本にほとんど紹介されていなかった事もあり、是非やってみたいと強く感じたものです。また、経済分析や企業調査レポート類も、一般人が目にするようなものではなく、その専門的な分析が当時学生であった私には難しいものでしたが、何とか読みこなす中にも面白さがありました。(今じゃ、よっぽどでないと感心しないレポートばかりですが)

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そんなわけで、日系金融機関世界最強と言われ、外資に行くなんてアホ奴だみたいな雰囲気の中、面接や説明を受けてすっかり外資で働きたくなってしまったわけです。

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なお、当時の外資系投資銀行は人材の育成に大変な時間と金銭をかけていました。入社直後に役員に言われたことは、「投資銀行で最初は全く君らは役に立たない。君らには数千万円かけて一人前にする。それだけの投資を君らにする。だから早くその期待に応えてくれ。」です。まさかと思いましたが実際本当でした。入社して数ヶ月はアシスタントと後輩のリクルート、その後はニューヨークに連れて行かれて世界中の新人と合流してトレーニングプログラムを受けました。早く一人前になって期待に応えるために必死でした。

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以下、続く。

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↓ちょっと古い内容かもしれませんが、投資銀行のカルチャーを知る上では面白いかもしれません。ここにユニークな日本人が出てきますが、私が知っている先輩です。

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↓ ヘッジファンドの主流は投資銀行にいたトレーダーとクオンツが作ったといっても過言ではないと思います。LTCMの創立者ジョン・メリウェザーはソロモン時代の私の大ボス。今回のサブプライム問題に通じる教訓がここにあったと思うのですが、、、、

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