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経済・経営・株式・投資 時事評論

元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)

Archive for 2 月 17th, 2009

その4

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平成21年2月17日

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そこの規模までになると、かつては個人の顔が見えた家族的?な雰囲気があった投資銀行も収益優先、組織の論理が優先するようになります。また、投資銀行間でも競争が激しくなり、既存ビジネスでの利ざやが縮小したために新たな分野を開拓、あるいはバランスシートを大きく使って儲けるビジネスをしなければならなくなりました。

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その結果、不動産証券化商品、クレジットデリバティブ、サブプライム系商品と次々ビジネスを「創り」出していったわけです。そのビジネスを過剰に展開したのが今回の結果です。

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ところで、投資銀行のこのようなアグレッシブな活動に関して、ユダヤ資本の陰謀だとか、米国の陰謀だとか書かれた本や論評をよく目にしますが、実際に投資銀行に勤務して幹部、経営陣を間近に見た人間としてはそんな陰謀的な目的で行動しているとは全く思いません。

もちろん経営陣とて国益に反する行為は非難されるので出来ませんが、単に資本主義の経済原理を過剰に推し進めた結果だと思います。株主(投資家)からのプレッシャーと経営陣の利害で、単純に金儲けに突っ走っただけです。それが証拠に明らかに彼らの行為は米国全体の国益をあきらかに損なっています。

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ユダヤ系陰謀説ですが、確かに投資銀行の株主や従業員等にユダヤ系が多く、また海外でもユダヤ系を嫌う傾向があるので陰謀系説は面白いかもしれませんが、個人的には陰謀でなく単に欲を出し過ぎた結果だと思います。(ベニスの商人(悪役の金貸しはユダヤ人)じゃないですが、欧州等でユダヤ系を嫌う傾向は確かにあります。実際に経験したことですが、仕事で欧州に出張した際に隣にあきらかにアッパークラスの女性(40歳ぐらいだったでしょうか)が座っており、その人との会話の中での話です。私が米系の投資銀行に勤務した事を言ったところ、そこはユダヤ系である事を指摘して、何でプライドのある日本人のあなたがそこで働いていたのかと疑問を投げかけてきました。ユダヤ系の金融機関というか、ユダヤを嫌っているのがはっきりとわかりました。ちなみに、その女性は某国の大使館員夫人でした。)

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ちょっと話は横にそれてしまいました。

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まだ結論は出ていないと思いますが、投資銀行のビジネスモデルの限界というか頂点は2000年代前半で、今後は今回の反省でかつての様に、「金融知識をもった企業参謀や黒幕」に戻って行くのではないでしょうか。

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投資・金融業はあくまで実体経済・ビジネスの鏡であり、投資・金融業が主役となって実体経済・ビジネスを動かすものではないことを肝に命じるべきでしょうね。最終的に国全体の利益を損ねます。

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↓両書ともリーマンショック前の出版です。専門用語が多いので、金融業以外の人には少々難ありかもしれません。

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