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2012 年 5 月
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経済・経営・株式・投資 時事評論

元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)

引き続き株式市場では大騒ぎですが。

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前回のブログで、次は金融機関以外の企業のピンチが問題になるであろうとコメントしました。次のクローズアップは景気に敏感に反応する大型耐久消費財メーカー等で、(ゼネラル・モターズ)の落ち込みやトヨタの下方修正と対策記事等を例で書きましたが、株式市場全体が早々に不況、景気低迷を織り込み始めたように見えます。

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株式市場と言うのは経験的に景気の先行指標(メンタルな部分を含め)になるので、正確な実体経済はともかく、みんながかなり先行き悪くなると感じているわけです。

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グローバルでこれだけ一度に景気が悪化するでろうと右往左往するのは、おそらくここ数十年で初めてのことで、だれもロジカルに先行きを予測するのは不可能だと思います。

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ちょっと話は変わります。先日、某案件で商社の元会長にお願いに伺った時の話です。

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当然、景気の話やら金融機関の破綻の話がでましたが、それに加えて元会長はこの一連の破綻前に米国でサンディ・ワイル(元シティ・グループ会長、ソロモンブラザーズが傘下になりましたが、その際に東京に訪問され、私もディーリングルームで会った事があります。http://www.nikkeibook.com/writer/2047/ )とポール・ボルガーFRB議長と会食をした際の話を聞きました。

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会食をしたのは破綻が起きるかなり前の話であったのですが、両者とも金融機関がかなり悪化するであろうと認識を持っていたのとの事です。しかしながら、やはり金融機関に対する規制や政府の干渉には心理的な抵抗はあった様で、その時点でも強固な対策を行うべきという意見は言わなかったとの事です。さらに元会長は当時、市場全体の実態を誰もつかめていない事に関して「見えない、底なしの闇が広がっているように感じる」と彼らに話したところ、特にボルガー元議長は非常にいやな顔をしたともおっしゃっていました。(金融工学を駆使した商品に対しても非難されていましたが、この件に関しては後日)

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このコメントが全てを表しているような気がします。要は、金融、経済界のトップで何十年もビジネスをしてきた人達が悪化するのはわかっていたが、悪化の程度が経験的にもない様なレベルで予測がつかずに動けていなかったと言うことです。

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そんな非常に予想が困難な状況ですが、株式市場についてあえて予想してみます。

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過去の株価から推測します。 ニューヨークダウのここ2年のチャートです。

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1年前の高値14,000ドル程度から、10,000ドルまで約30%下落しています。

結構下がっているように見えますが、5年間のチャートをみると、

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10,000ドルのレベルと言うのは3~5年前のレベルです。

さらに15年前からのチャートをみると、

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ここ10年間では2003年、1998年ごろに8,000ドル割れの安値をつけています。

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今回の株式市場のクラッシュは金融機関の破綻と景気の悪化によるものです。金融機関の破綻は何十年に一度の経験です。また、景気の悪化はまだ直近の経済データが揃ってはいないと思いますが、少なくともここ10年で最悪であると思います。よって、景気と株価は密接に連動すると考えるなら、ここ10年での安値である8,000ドルは割り込むと考えるのが当然だと思います。

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以下、続きます。

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前回の続きです。

 

これを日本のバブル崩壊とその後の金融危機を代表的な例で米国にあてはめると。

1997年 山一   破綻 =>リーマンブラザーズ

1998年 日債銀  破綻 =>米国住宅公社、ワシントン・ミューチャル

1999年 日産自動車(ルノーによる救済)=>(ゼネラルモーターズ)

2000年 ダイエー(中内会長辞任)  

2001年 マイカル 破綻  

です。

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ところで、米国での金融安定法(7000億ドルを含む)は近々承認されそうですね。

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確かにボーナス・退職金を取り逃げした証券・投資銀行の連中に対する不満やモラルに関しての問題に非難する人は多いのですが、ただここで強行に反対してさらに悪化した場合、非難、反対した連中が救済をとめて悪化したと逆に非難、悪者にされるので反対には限度があります。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080928-00000007-jij-int  

AP
Congress, White House reach financial bailout deal
Sunday September 28, 1:24 am ET
By Charles Babington and Alan Fram, Associated Press Writers

Congress leaders, Bush administration reach tentative deal on financial bailout deal

WASHINGTON (AP) — Congressional leaders and the Bush administration reached a tentative deal early Sunday on a landmark bailout of imperiled financial markets whose collapse could plunge the nation into a deep recession.

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まだ、シティグループ等、一部の商業銀行への不安はありますが、金融安定法により一時のパニック的な不安は薄らぐ可能性はあります。

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例えばシティグループの株価チャートです。若干ですが落ち着きを取り戻しつつあります。

 

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ゴールドマン サックスの株価チャートです。今のところ、「ウォーレン バフェット」効果はあるようですね。

 

 

 

 

 

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ちなみに、私の古巣でもありますが、アメリカの国策銀行とも言えるジェーピーモルガン( Chase & Co )です。増資も予想以上に集まり(こんな時期に集まるとは!)、余裕が感じられる株価チャートです。

 

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以上、金融セクターが政府の対策もあり、以前に比べて徐々にですが落ち着きを取り戻している感はあります。

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ここからが次の問題です。大型耐久消費財企業の危機です。代表的な企業としてはゼネラルモーターズ)ですが、株価のチャートを見る限り、株式市場での不安は払拭できていないようです。

 

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以下、次号で。  

追伸 : 今週のニューズウィーク(10/1号)は結構良い特集ですね。

ご覧なってください。

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