

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
セリング・クライマックス(断末魔的な売却場面)はどこ?
Author: 高見澤 敦
引き続き株式市場では大騒ぎですが。
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前回のブログで、次は金融機関以外の企業のピンチが問題になるであろうとコメントしました。次のクローズアップは景気に敏感に反応する大型耐久消費財メーカー等で、GE(ゼネラル・モターズ)の落ち込みやトヨタの下方修正と対策記事等を例で書きましたが、株式市場全体が早々に不況、景気低迷を織り込み始めたように見えます。
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株式市場と言うのは経験的に景気の先行指標(メンタルな部分を含め)になるので、正確な実体経済はともかく、みんながかなり先行き悪くなると感じているわけです。
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グローバルでこれだけ一度に景気が悪化するでろうと右往左往するのは、おそらくここ数十年で初めてのことで、だれもロジカルに先行きを予測するのは不可能だと思います。
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ちょっと話は変わります。先日、某案件で商社の元会長にお願いに伺った時の話です。
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当然、景気の話やら金融機関の破綻の話がでましたが、それに加えて元会長はこの一連の破綻前に米国でサンディ・ワイル(元シティ・グループ会長、ソロモンブラザーズが傘下になりましたが、その際に東京に訪問され、私もディーリングルームで会った事があります。http://www.nikkeibook.com/writer/2047/ )とポール・ボルガー元FRB議長と会食をした際の話を聞きました。
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会食をしたのは破綻が起きるかなり前の話であったのですが、両者とも金融機関がかなり悪化するであろうと認識を持っていたのとの事です。しかしながら、やはり金融機関に対する規制や政府の干渉には心理的な抵抗はあった様で、その時点でも強固な対策を行うべきという意見は言わなかったとの事です。さらに元会長は当時、市場全体の実態を誰もつかめていない事に関して「見えない、底なしの闇が広がっているように感じる」と彼らに話したところ、特にボルガー元議長は非常にいやな顔をしたともおっしゃっていました。(金融工学を駆使した商品に対しても非難されていましたが、この件に関しては後日)
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このコメントが全てを表しているような気がします。要は、金融、経済界のトップで何十年もビジネスをしてきた人達が悪化するのはわかっていたが、悪化の程度が経験的にもない様なレベルで予測がつかずに動けていなかったと言うことです。
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そんな非常に予想が困難な状況ですが、株式市場についてあえて予想してみます。
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過去の株価から推測します。 ニューヨークダウのここ2年のチャートです。
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約1年前の高値14,000ドル程度から、10,000ドルまで約30%下落しています。
結構下がっているように見えますが、5年間のチャートをみると、
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10,000ドルのレベルと言うのは3~5年前のレベルです。
さらに15年前からのチャートをみると、
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ここ10年間では2003年、1998年ごろに8,000ドル割れの安値をつけています。
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今回の株式市場のクラッシュは金融機関の破綻と景気の悪化によるものです。金融機関の破綻は何十年に一度の経験です。また、景気の悪化はまだ直近の経済データが揃ってはいないと思いますが、少なくともここ10年で最悪であると思います。よって、景気と株価は密接に連動すると考えるなら、ここ10年での安値である8,000ドルは割り込むと考えるのが当然だと思います。
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以下、続きます。
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read comments (0)ウォーレン・バフェット出動。 今回も神通力が?
Author: 高見澤 敦
米国最強のバーゲン・ハンター、ウォーレン・バフェット爺さんがついに出動したようです。ゴールドマン・サックスに出資とのことです。
ウォーレン・バフェットに関しては今さら詳しく説明する必要がないと思いますが、知らない人のためにちょっとだけコメントをしますと、彼は中長期的な投資を行うお手本みたいな人です。
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投資スタイルはきわめてシンプルです。「麦わら帽子は冬に買え」という手法で、株式市場が悪いとき(冬に)、実際の価値より非常に割安なった価格(冬だと麦わら帽子は誰も買わないので大変安い)で買い、夏(株式市場が加熱して割高になったら)に売って儲けます。いわゆる「逆張り」という手法です。
投資銘柄ですが、ハイテクよりもローテクや日常生活で使用される消費財メーカー等で、特にその業態でトップクラスの企業を好みます。
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簡単なように見えますが、実際は難しい手法です。理由ですが、
・ 株式市場が非常に悪い時に買うので勇気がいる。一時的に買った価格より下がる可能性が大。そんな状況でも持ち続ける。
・ 株の下落時に買うが、あるべき価格より大変割安であると判断する価格、タイミングが難しい。
・ 株式が下落してから、逆に市場が加熱、株が割高になって売れるまでに時間がかかります。それまで待つだけの体力(資金力)が必要です。
と言ったところです。ファンドだったら出資者としては運用者に対して相当の信頼(中長期的な)が必要です。
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さらにバフェットの場合、投資先企業への助言内容がその後の経営向上に役立っており、それがまたカリスマ性を増しています。
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有名な投資としては90年代のソロモン・ブラザーズへの投資があります。当時、ソロモン・ブラザーズはNO1の投資銀行でしたが、米国でトレーダーの不正入札で大変なピンチになりますが、バフェットが暫定的に会長となり乗り切りました。もちろんその後に株価も上昇。(私も当時ソロモンにいました。生でバフェット氏を見たこともあります。)
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そんなバフェットが投資をするわけですから、ここはそろそろ底値(株の安値)が近いのかとみんな注目しているわけです。
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じゃあ今回、何でゴールドマン・サックスでモルガン・スタンレーじゃないのかと言うとそれは彼にとってどちらが割安かはそれほど問題でなく(両社とも十分に下がっているし、こんな状態でどちらが割安かなんて正確にはわからない)、彼の投資原則である業界でなるべく上位に投資すると言ったところから決定したと思います。
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