

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
レバレッジ規制 やっぱり規制強化されそうですね,ヘッジファンド。
Author: 高見澤 敦
2009年2月24日
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いよいよ金融機関やヘッジファンドへの監督・規制が強化されますね。
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*欧州主要国が緊急首脳会合、ヘッジファンド規制や金融監督強化で合意
(ロイター2月23日)
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPnTK838844920090223
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すでに規制・監督強化については昨年から議論されていましたが、ついに4月のG20で、規制・監督強化が本格化しそうです。その中で、特に規制されそうなのが、レバレッジ、自己資本比率ではないでしょうか。
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(レバレッジとは直接の言葉の意味は「てこの作用」ですが、金融ではここから転じて「少額の自己資金で他から借入れを起こし、多額の投資をおこなう」という意味です。)
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このレバレッジに関しては、昨年にもブログで少々書きました。高いレバレッジの怖さは以前にも書きましたが、ちょっとした損失で資本を全部失ってしまう怖さです。
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2008年11月7日からの、「レバレッジの作り方」と「ほんとうは怖いレバレッジ」シリーズです。
http://brainfact.asia/wordpress/archives/date/2008/11/07
http://brainfact.asia/wordpress/archives/date/2008/11/10
http://brainfact.asia/wordpress/archives/date/2008/11/11
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米国ではレバレッジの規制緩和により、2004年にSECが証券会社のレバレッジ比率を従来の12倍から33倍に拡大することを認めたと思います。
http://diamond.jp/series/siliconvalley/10011/?page=2 (ダイヤモンド社の記事より)
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これが元のレベルまで下げられるのと、ヘッジファンドも規制対象になると言うことでしょう。
ちょっと遅すぎたかもしれませんが。。。。
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すでに、ヘッジファンドへの融資も削減されつつあるようです。特にレバレッジの高いファンドに対して。。。 ウォールストリートジャーナル: )
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR200902170096.html
http://online.wsj.com/article/SB123483417670296081.html?mod=article-outset-box
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最近の日本株の弱さの原因は環境の悪さもありますが、外人投資家の売りも大きな要因になっています。ヘッジファンド規制と融資の削減で、ヘッジファンドは資金化せねばならず、やむを得ずに売っている可能性も大だと思います。
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話は変わって、面白いニュースでした。「ドバイ空港で3000台の高級車が乗り捨て、、、金融危機で国際的な夜逃げとの事」
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2009021102000153.html 中日新聞
実体ビジネスが伴わないと、金融や投資だけでは食べていけない証拠ですかね。
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↓「砂上の楼閣」とは上手く言ったもので、ドバイの高級ホテルやビルもそうなってしまいそうです。
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↓今や古典?ですが「アラビアのロレンス」。ピーターオトゥールが名演です。当時、植民地から解放されたアラブ諸国で、ドバイのような国が出来ると誰が予測できたでしょうか。
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2008年11月18日
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本論に入る前にちょっと一言。金融サミットが先週末に終わりましたが、ブッシュはついに金融の規制についてのコメントをしましたね。強気のアメリカと言えども、さすがに四面楚歌で規制論に反対できなかったのでしょう。(まあ、ブッシュは消え去る大統領ですが)以前にも問題ありと書いた高レバレッジ・ビジネスは今後規制されていくのでしょうね。
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さて、今日の本論です。今回のサブプライムや証券化商品の損失に関して、金融工学悪者論が吹き荒れていますが、それについて少々コメントしたいと思います。
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実は私も理工系で、大学卒業後にソロモンブラザーズに入社しデリバティブのトレーダーとして社会人デビューしました。(今から20年以上も前の話ですが。)当時の日本においては、デリバティブに関する記述、書物は非常に少なかったのですが、面接時に聞いた金融商品やデリバティブに関する話は非常に面白く、面接の後に社内の資料をもらって帰り一生懸命読んだ記憶があります。ソロモンブラザーズのその資料は表紙が茶色だったのでブラウンブックと呼んでいましたが、金融テキストとして他社やクライアントの間で重宝されていました。
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日本にデリバティブの基本となる、先物、オプション、スワップ等が持ち込まれたのが80年代後半ですが、20年近く経た現在、デリバティブは特殊な金融商品ではなく、一般的な商品として取引されています。(ちなみにデリバティブで重要なスワップ取引の第1号(IBMと世界銀行間での取引)は1981年にソロモンブラザーズに当時在籍していたデビッド・スウェンセン(現イエール大、CFO)がアレンジ(開発)したものです。)
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ただ、デリバティブ化した商品は証券化と不動産、希少金属、穀物、原油、電力等と組み合わさって様々な金融商品を生み出し、当局でさえ容易に把握するのが困難なほど、複雑化、巨大化してしまいました。
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今回問題となった、サブプライムの証券化やCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、デリバティブとしてはそれほど難しい商品ではないのですが、元々の残高が膨大だったのと同時連鎖的に信用不安を起こしたので、金融機関の存在そのものを危うくしました。
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マスコミやコメンテーター等で非難されることが多いポイントは、これらの商品を作ったクウォンツ、金融工学のスペシャリスト達に対しての非難です。金融工学、デリバティブは悪者、詐欺であるという非難が多いということです。
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ここで、デリバティブ、金融工学のスペシャリストの弁護をするわけではありませんが、この議論は少々公平性を欠いているような感じがします。
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以下、次回に続く。
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↓ この本は名著です。(おそらくデリバティブのトレーダーなら一度は目を通す書籍ではないでしょうか。著者の三上さんは日本においてトップ・クウォンツ、デリバティブの開発者です。)
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