

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
セリング・クライマックス(断末魔的な売却場面)はどこ? まだ続きます。
Author: 高見澤 敦
昨日の続きです。
まだ下がると昨日言ったのですが、ここまで一気に下がるとかえって予想が外れた方がみんなの為にはいいかなと思ってしまいます。
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残念ながら下落はまだ続くと言わざるを得ません。セリングクライマックス継続中です。
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今回、株式市場はクラッシュ(崩壊)に近いです。クラッシュしたかつての日本株市場を参考にすると
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日経平均は1990年に39,000円近くから1年間で半額、2年少々の間に60%近くの下げました。なお、途中の銘柄入れ替えはありましたが、約13年後に8,000円割れで1/5近くまで下がっています。(単純比較はできませんが)
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つまり、市場のクラッシュ(崩壊)が発生すると、物の価格と言うのは極端に暴落し容易に半額を割り込みます。さらに、あるべく理論値を大きく割り込んでオーバー・シュート(過剰下落)してしまう事が通常おこります。
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よって、ニューヨークダウもここ10年の底値8,000ドルをさらに割り込むのはもちろんで、14,000ドルを高値とするなら、50%ダウンで7,000ドル、60%ダウンで5,600ドル、その半値以下まで覚悟する必要があると思います。このレベルは、1990年代後半のレベルです。
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それに引っ張られる日本市場の底値はどこかと言うことです。直近の日経平均の底値が2003年の8,000円近辺ですが、その時点と比べて日本の経済状態が良いか悪いかという議論が、ひとつのボーダーラインの指標になるかと思います。もちろん、今後に景気がさらに悪化して当時のレベル以下になる可能性もありますが、現段階では当時以上に悪くなりそうであるという感じではありません。
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日本市場は確かに一部の不動産価格が上昇し、ミニバブルがあったかもしれませんが、かつてのような無茶な投資はしていませんでした。
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よって日経平均の直近での高値が昨年の18,000円ですが、8,000円と言うと55%ダウンでちょっと下げ過ぎ(オーバー・シュート)のように思えます。
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直近の底値の時期、タイミングです。
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夏からの金融機関の危機の影響を受けた企業業績や消費の統計数値がまだ出ていません。それを確認できるのが2008年の第4四半期の数値データが分かる2009年初頭でしょう。その時期までは、市場関係者は不安で見通しが立たず、上記のレベルまで売られると見ています。
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read comments (0)セリング・クライマックス(断末魔的な売却場面)はどこ?
Author: 高見澤 敦
引き続き株式市場では大騒ぎですが。
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前回のブログで、次は金融機関以外の企業のピンチが問題になるであろうとコメントしました。次のクローズアップは景気に敏感に反応する大型耐久消費財メーカー等で、GE(ゼネラル・モターズ)の落ち込みやトヨタの下方修正と対策記事等を例で書きましたが、株式市場全体が早々に不況、景気低迷を織り込み始めたように見えます。
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株式市場と言うのは経験的に景気の先行指標(メンタルな部分を含め)になるので、正確な実体経済はともかく、みんながかなり先行き悪くなると感じているわけです。
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グローバルでこれだけ一度に景気が悪化するでろうと右往左往するのは、おそらくここ数十年で初めてのことで、だれもロジカルに先行きを予測するのは不可能だと思います。
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ちょっと話は変わります。先日、某案件で商社の元会長にお願いに伺った時の話です。
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当然、景気の話やら金融機関の破綻の話がでましたが、それに加えて元会長はこの一連の破綻前に米国でサンディ・ワイル(元シティ・グループ会長、ソロモンブラザーズが傘下になりましたが、その際に東京に訪問され、私もディーリングルームで会った事があります。http://www.nikkeibook.com/writer/2047/ )とポール・ボルガー元FRB議長と会食をした際の話を聞きました。
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会食をしたのは破綻が起きるかなり前の話であったのですが、両者とも金融機関がかなり悪化するであろうと認識を持っていたのとの事です。しかしながら、やはり金融機関に対する規制や政府の干渉には心理的な抵抗はあった様で、その時点でも強固な対策を行うべきという意見は言わなかったとの事です。さらに元会長は当時、市場全体の実態を誰もつかめていない事に関して「見えない、底なしの闇が広がっているように感じる」と彼らに話したところ、特にボルガー元議長は非常にいやな顔をしたともおっしゃっていました。(金融工学を駆使した商品に対しても非難されていましたが、この件に関しては後日)
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このコメントが全てを表しているような気がします。要は、金融、経済界のトップで何十年もビジネスをしてきた人達が悪化するのはわかっていたが、悪化の程度が経験的にもない様なレベルで予測がつかずに動けていなかったと言うことです。
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そんな非常に予想が困難な状況ですが、株式市場についてあえて予想してみます。
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過去の株価から推測します。 ニューヨークダウのここ2年のチャートです。
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約1年前の高値14,000ドル程度から、10,000ドルまで約30%下落しています。
結構下がっているように見えますが、5年間のチャートをみると、
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10,000ドルのレベルと言うのは3~5年前のレベルです。
さらに15年前からのチャートをみると、
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ここ10年間では2003年、1998年ごろに8,000ドル割れの安値をつけています。
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今回の株式市場のクラッシュは金融機関の破綻と景気の悪化によるものです。金融機関の破綻は何十年に一度の経験です。また、景気の悪化はまだ直近の経済データが揃ってはいないと思いますが、少なくともここ10年で最悪であると思います。よって、景気と株価は密接に連動すると考えるなら、ここ10年での安値である8,000ドルは割り込むと考えるのが当然だと思います。
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以下、続きます。
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