

経済・経営・株式・投資 時事評論
元投資銀行マンの時事評論 (旧社長お時間です)
ゼネラルモーターズ(GM)、フォード(Ford)救済反対! そりゃそうだ。
Author: 高見澤 敦
2008年11月21日
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GMは「お前はすでに死んでいる」と言った状況なんですが、CEO(社長)は必死に公的資金出して助けてくれ~と叫んでいます。
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自動車メーカーの社長たちのコメントは、「公的資金くれなきゃ潰れちゃうよ! そしたらみんな大変な事になるぞー! だから助けろよ」的な発言です。まあ、脅迫ですね。
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そんな中、お笑い的なニュースがあったので、少々。
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GMの社長と議員とのやりとりです。なんかの公聴会ですかね。議員がGMのCEOに対して資金が何時、いくら必要なんだと突っ込むんですが、CEOは状況によって変わるんでとか、供給メーカーに払わなきゃ(おそらく部品供給メーカーが怖がって、現金決済とか要求してんですかね。)とか、あいまいな返答をしました。ついに議員は切れ気味に「だから最悪を想定して、今から3月までGMが生き残るのに、いくら必要なんだよ」ってGMの社長にくってかかります。
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GM CEO gets drilled CNN
http://jp.youtube.com/watch?v=YD9sz8rvheI
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こちらはもっとアホぶり発揮。別のニュースで見た方がいると思いますが。
公聴会にGM,フォードの社長が来て、米国の自動車メーカーが潰れたら大変なことになるんで公的資金くださいと切々に訴えるんですが、そこに議員がチクリとコメント、
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「ここに来る時、何に乗ってきた? どこの航空会社? 会社のプライベートジェットに乗ってきたんだろ! 公的資金くれって言う前に、プライベートジェット売ること考えた奴いないの? ファーストクラスに乗ってくるので十分じゃない?」
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この解説者も毒舌で、「プライベートジェット乗ってんのに、税金で助けてって正気か?さっさと売れよ!」みたいなコメントしています。
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GM & Ford Ask For Help While Their CEO’s Fly In Private Jets
http://jp.youtube.com/watch?v=d3MWKBD3Iu4
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アメリカの自動車産業のトップってこの程度なんですね。潰れるべくして潰れた(まだだけど)わけですね。
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米国の政府関係者は、GM、フォードのアホCEOに任せられん、トヨタか日産のゴーンに頼むしかないと絶対に思っているはずです。オバマも就任前に潰れてくれれば、責任は前政権、救済は自分が、、、くらいに思っているでしょうね。と言う事はオバマも就任する1月下旬まで動かないでしょう。今年のクリスマスは「ブラック クリスマス」になりそうですね。
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2008年11月17日
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ここに来て、GM破綻説がかなりシリアスに報じられるようになってきました。
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GMの株価は14日終値で3.01ドル、時価総額18.4億ドル=約1800億円!!!
20兆円クラスの売上がある企業の時価総額がたった1800億円。株式市場でのGMに対する評価は、まさに市場から「退場処分」です。
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ブログをはじめた夏頃から、トヨタがGM(もしくはフォード)を買収すると言った話をしました。あえて最近はその話をしませんでした。
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あえて避けていた理由はトヨタがGMを買収(あるいは救済)するのは純粋的な経済理由によるもの以外のファクター(政治的)が出てきたと思えるからです。
ここで最近のGM関係のニュースを並べてみます。
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・GMがトヨタに救済要請との観測。:当然の流れしょうね。
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnJT829871320081029
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・トヨタ内部ではもちろん慎重意見があります。:トヨタでさえ売上減なのに、他社を救済している場合かと言った意見がでるのも当然です。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/fuji-320081030206/1.htm
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・GMとクライスラーの合併交渉の中断。:まあ、合併してコストカットした程度じゃ、根本的な解決にはならないということですね。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081108/biz0811080821002-n1.htm
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・ゴールドマン・サックスはGMの投資判断を停止しました。:いわゆる「お前は既に死んでいる」ってやつなので、コメントに責任持てないという事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081114-00000014-reu-bus_all
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・このままだと、GMは資金不足で来春までもたないとの観測。
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200811140025a.nwc
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救済となると債務超過が大きいので民間だけでは支えきれず、もはや公的資金の出動は不可避で政治的な決断となります。ただ、政府としても、公的資金を入れて復活しなければ無駄金に終わってしまいますので、存続維持の問題が解決されるめどがたたないと介入して来ないでしょう。
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そうなると、公的資金の投入には再生させる第三者の協力が不可欠で、この場合はトヨタというわけです。
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GMの現状(超過債務。売れる車を作れない。労使、退職金、医療費等の問題。)を考慮すると、一旦破綻させるかそれに近い状態にさせて、完全に救済する企業(この場合、トヨタ)が主導権を握れる状態にしないと救済というか改善は困難でしょう。
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実質、オバマ政権が引き継いで判断するわけですが、この救済をオバマ大統領およびその政権がオバマ大統領の支持率を向上させる手段に使用しないわけがありません。
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オバマ大統領は来年の1月に就任ですが、それまでにGMが何も解決できなかったとするとGMは相当危ない状態になっているはずです。
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そこで就任直後のオバマ大統領が救済に登場です。米国政府はトヨタにGM再生の要望します。その際にリストラ、負債のリスケは認めるが、ある程度の雇用を維持することを条件に公的資金の一部投入をすると言うものです。
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トヨタのメリットは、日本の自動車メーカー悪者論の回避。(市場シェアのアップも)さらに、GMに納品している日本の自動車部品メーカーも間接的に救済することになります。
もちろん、火中の栗を拾うわけですが、、、、
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GMにとっては完全な破綻といった最悪の状況を回避。従業員も一部は雇用を維持。
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金融機関(GMに融資している)にしても、債権の減免やリスケによる痛みはありますが、全額損害といった最悪のケースは回避できます。
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オバマ大統領のメリットはGM救済を演じた(表面上渋るトヨタとGM救済の出来レースをやるわけですが)として支持率の上昇。
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こんなシナリオで今後は展開されると言うのはどうでしょうか。トヨタ首脳陣がデトロイト(GM本社)でなく、ワシントン(オバマ政権)に出張するようなら要注意ですね。
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トヨタがGMを越える日 ―なぜアメリカ自動車産業は没落したのか THE END OF DETOROIT 鬼澤 忍 早川書房 2004-09-16 |
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